米超党派議員、ウクライナへロシア領内標的攻撃のために米国製武器の使用を許可するよう呼びかけ

米下院情報委員会(HPSCI)の両党議員からなる委員たちは、オースティン米国務長官に対して、ウクライナにロシア領内の標的に対して米国製武器での攻撃を認めるよう、またウクライナの空軍能力と防空を強化するよう要請した。

HPSCIウェブサイトに20日付書簡が公開された

発表には、「ウクライナの国会議員代表団との会談後、議会議員たちは、ウクライナがロシアからよりよく自衛するためには、米国がウクライナにロシア領内の戦略的目的を攻撃できる(中略)武器の使用を認めねばならないと強調した」と書かれている。

国防長官への書簡には、米政権がウクライナに対して、米国武器によるロシア領標的に対する攻撃を制限しようとしていることが指摘されている。

また、「バイデン政権がウクライナの軍事指導者に対して、ウクライナの主権領土に対するロシアのいわれない攻撃に対応するために必要なあらゆる作戦を実施できる能力を許可することが不可欠である」と書かれている。

さらに、議員たちは、戦闘機「F16」の訓練を受けているウクライナの操縦士の数を増やす必要があるとし、またウクライナの防空強化も必要だと訴えた。

なお、ウクライナのゼレンシキー大統領は、ウクライナはロシア領内にある軍事標的を防衛の一環で西側の武器により攻撃することの必要性を主張している。