スウェーデン、過去最大のウクライナ軍事支援を発表 早期警戒管制機や兵員輸送車等

スウェーデン政府は29日、ウクライナに対する総額133億クローナ(約2000億円)の新たな軍事支援パッケージの供与を発表した。

ヨンソン・スウェーデン国防相がソーシャルメディア「X」アカウントで伝えた

ヨンソン国防相は、「スウェーデンはウクライナの防空を強化するために新たな軍事能力を供与する。第16パッケージは、総額11.6億ユーロのスウェーデン最大の軍事支援パッケージである」と書き込んだ。

そして同氏は、スウェーデンはウクライナに「ASC890」早期警戒管制機を送ると発表した。

その際同氏は、「『ASC890』は、ウクライナに空中・海上両方の目標に対する新しい能力を提供する。ウクライナの長距離標的識別能力が強化される。同機は、『F16』導入とともに、戦力増強の役割を果たす。AMRAAM(編集注:空対空ミサイル)も供与される」と伝えた。

さらに同氏は、スウェーデンは新たな旅団の再建のためにウクライナに保有する全ての兵員輸送車「PBV302」も供与すると発表した。

加えて同氏は、「スウェーデンはまた、火砲砲弾と以前に供与された物のメンテナンス用資材も供与する。スウェーデンは、軍から余剰戦車車両、以前に寄贈されたスウェーデン性物資のメンテナンス、諸能力連合の財政支援、そしてウクライナへの迅速かつ大規模な物資調達を可能にする基金や一時的イニシアティブも提供する」と伝えた。

そして同氏は、スウェーデン国防研究所がウクライナの独自研究機関の設立を支援するとも伝えた。

さらに同氏は、「パッケージにて、衛星通信の契約端末の供与を通じてウクライナの指揮統制能力が強化される」とも発表した。

同日ウクライナ国防省は、ソーシャルメディア「X」アカウントにて、今回のスウェーデンの支援につき謝意を投稿した。