NATO首脳は、ウクライナに400億ユーロの軍事支援供与に合意

北大西洋条約機構(NATO)の加盟国首脳は10日、ワシントンでの首脳会議の際に、ウクライナに対する来年の軍事支援供与の額を400億ユーロとすることで合意した。

ストルテンベルグNATO事務総長が第1回本会議後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私たちは、ロシアの侵略に今日敗北をもたらし、明日侵略を抑止することを可能とする戦力をウクライナが構築する支援となる財政コミットメントに合意した。私たちは、400億ユーロが来年を通じて最低限の基本的貢献とすることに合意した。これがウクライナが勝利するための安定した財政支出を確保することになる。私たちはまた、とりわけ、その貢献がウクライナのニーズに合致し続けていると確信を得るために、これを2025年の首脳会議の際に見直すことで合意した」と発言した。

また同氏は、NATOは、戦争を続けるためにそれを行っているのではなく、戦争ができるだけ早くウクライナの勝利で終わるように行っているのだと指摘した。

その他同氏は、「戦争を終わらせるための最も迅速な道は、戦争に負けることだ。しかし、それは平和をもたらさないし、それは占領しかもたらし得ない。私たちは、ウクライナがこの戦争に負けることを望んでいないし、私たちがプーチンの言いなりになりたくないのであれば、私たちは自らのコミットメントと覚悟を示す必要がある。私たちの支援が信頼できるものとなればなるほど、そしてモスクワが私たちより長く待ち続けることはできないと理解するのが早ければ早いほど、この戦争はより迅速に終わる可能性があるのだ」と発言した。

なお、9〜11日、ワシントンにてNATO首脳会議が開催されている。ウクライナからは、ゼレンシキー大統領率いる代表団が出席している。

写真:NATO