スウェーデン、戦闘機「グリペン」のウクライナへの将来の供与に前向きであることを認める

スウェーデンのビルストロム外相は10日、同国はウクライナに対して戦闘機「グリペン」を将来供与することに前向きであることを認めた。

ビルストロム外相が「アメリカの声」へのインタビュー時に発言した

ビルストロム氏は、以前スウェーデンが戦闘機「グリペン」のウクライナへの供与を停止する決定を下したのは、ウクライナが同時に戦闘機「F16」と「グリペン」を得るのは過多となるとの結論に至ったからだと発言した。

その際同氏は、システムの複雑さに関わることだとし、航空機の供給と操縦士の訓練以上のことがあるとし、同時に2つのシステムを導入するのは複雑すぎるのだと指摘した。

同時に同氏は、「しかしそれは、『F16』プログラムが終わった時に、スウェーデンが戦闘機『グリペン』のことを再開することに後ろ向きだということは意味しない。ともあれ、それはウクライナが決めることであり、スウェーデン政府が決めることではない」と発言した。

また同氏は、『F16』により『グリペン』をめぐる作業継続が不可能になったことから、スウェーデンはウクライナに対して、早期警戒管制機「ASC890」という別の能力提供を決定したのだと説明した。

同氏は、「それは、ウクライナが戦闘機『F16』と調整して使える何かを私たちが与えるということを意味する。それは、ウクライナに空の戦闘、監視、空の戦闘の管制をより良く行う可能性を与えることになる」と指摘した。

記者から、スウェーデンは将来「グリペン」をウクライナに供与することに対してオープンかとの質問されると、ビルストロム氏は「ええ、ええ。それは単なる実質的なことだ。現在ウクライナ空軍が運用していく『F16』があなた方に大きく重要な可能性を保障する。それが実現されたら、その時私たちは、戦闘機『グリペン』の話をすることができるようになる」と返答した。

その他同氏は、スウェーデンもスウェーデン政府も、「F16」導入後のその議論への制限は一切有していないと述べた。他方で、同氏は、「F16」のための決定はスウェーデン政府ではなく、ウクライナ政府が決めたものだと指摘した。