「戦時下に動員解除を実施するような国を知らない」=ウクライナ議会議長

ウクライナのステファンチューク最高会議(国会)議長は25日、戦時下に動員解除を実施した国は、史上ウクライナ人民共和国ぐらいだとし、過去の過ちを繰り返さないよう呼びかけた。

ステファンチューク議長がテレビ番組「統一ニュース」出演時に発言した。

ステファンチューク氏は、「私は、戦時下に動員解除を実施し得る国を知らない。正確に言えば、知っている。それは、ウクライナ人民共和国(編集注:1917〜1921年)だ。当時、ミコラ・ポルシュ国防省が中央ラーダ(編集注:国会)に動員解除法案を提出した。その法案はその時採択された。その後1919年に何が起きたか、説明が必要だろうか? 私にとって重要なことは、現在の最高会議が、中央ラーダの過ちを繰り返さないことだ。私たちには歴史の傷跡があるのだ」と発言した。

同時に同氏はまた、軍人の権利を確保することへの注意を強めるべきだと指摘した。

その際同氏は、「私たちが話すべき別のことは、最前線にいる者が正義を享受する排他的権利を得るに値するということだ。そのため、休暇、交代、重要サポートは、全て実現しなければいけない」と発言した。

これに先立ち、ウクライナ最高会議のホルベンコ与党会派「人民奉仕者党」議員(人権委員会副委員長)は、一定期間の兵役後に動員を解除するメカニズムを導入するためには、まず動員プロセスの調整が必要だとの見方を示していた

最高会議国家安全保障・国防委員会は、動員解除・交代に関する法案の策定を勧告している。