ウクライナはドイツの供与した武器を自分の判断で利用可能=独国防省

ドイツのコラツ国防報道官は12日、ドイツがウクライナに供与した武器は、供与の時点からウクライナの所有物であり、ウクライナが必要で正しいと思うように使うことが可能だと発言した。

コラツ報道官が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

コラツ氏は、国防省にとってロシア領クルスク州での行動の合法性は問題になっていないとし、国際法は自国領防衛のために侵略国領土での軍事行動を遂行する可能性を想定していると指摘した。そして同氏は、それはドイツが供与した武器の使用に関して、何らかの特別な条件を想定するものではないと補足した。

また同氏は、「ドイツから武器がウクライナに供与された時から、その武器はすでにウクライナに属す。それはウクライナの武器である。(中略)何の障害もないし、つまりウクライナは機会の選択において自由である」としつつ、同時にウクライナは国際法を遵守する義務はあると補足した。

さらに同氏は、長射程武器の使用は別の政治的問題であるとしつつ、しかし、本件に関してそれは関係がないことだと述べた。

その他、ビュフナー独政府副報道官は、ドイツ政府はウクライナが使用している「特別な武器システム」に関して、近しい同盟国やウクライナ政府と集中的に協議を行なっていると発言した。

また同氏は、クルスク州でのウクライナの作戦に評価は下さず、戦況は常に変わっており、現場からは「相反する、しばしば意図的に改ざんされたニュース」が入ってきていると伝えた。その際同氏は、本作戦は極秘作戦であり、「フィードバックなしに準備されたもの」であり、全てはそれが限定的作戦であることを示しており、よってそれを評価するのは時期尚早だと発言した。

写真:ラインメタル