提供武器使用制限の解除は引き続きEU各加盟国の判断=ボレルEU上級代表

欧州連合(EU)のボレル外務・安全保障政策担当上級代表は29日、EU加盟国がウクライナに対してロシアの侵略からの自衛のために提供している西側の武器の使用制限を解除するかどうかは引き続きEU加盟国政府が判断することだと発言した。

ボレルEU上級代表がブリュッセルでのEU外務理事会非公式会合の後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ウクルインフォルムの特派員が、ロシア領内の軍事目標に対する武器使用の制限解除に関するウクライナからの要請につき、外相たちは合意に達したかと質問すると、ボレル氏は、「ええ、私たちは、ウクライナのために提供されている武器の使用距離制限のあり得る解除に関して話した。最終的な結論はこうだ。それは、主に、各国の決定に委ねられ続ける。加盟国の大半は、それを各国の決定にしておきたがっている。幾つかの国は、一切武器を送っておらず、彼らの決定は実質的な意味を持たない。他の国は、欧州レベルで採択される決定ではなく、自らの政治的決定にしたがって行動していく」と伝えた。

これに先立ち、ウクライナのクレーバ外相は、ブリュッセルにて、いくつかのEU加盟国が、ロシア領内の軍事目標全てに対する武器仕様の制限を解除することを支持していることを歓迎していた。