ベーアボック独外相、西側諸国によるウクライナへの長射程ミサイル供与への支持に言及

ドイツのベーアボック外相は30日、西側諸国によるウクライナへの長射程ミサイルの供与に関して、自身は、ショルツ独首相とは異なり、供与を支持していると発言した。

独DWが報じた

ベーアボック氏は、「私は常に、それ(編集注:長射程ミサイル)は、特にウクライナ東部の地雷原の克服にとって、重要な役割を担うと話してきた」と発言した。

ドイツからウクライナへの他の種類の兵器の供給の可能性に関する質問では、ベーアボック氏は、自身は本件について明確な意見を表明したが、しかし、ショルツ首相が異なる立場を有していると指摘した。そして同氏は、「そして、連立、民主的な連立では、パートナーがある項目で合意できない時には、私たちはそれを支持することができない(編集注:ウクライナへの長射程ミサイルの供与のこと)。よって、それは米国、英国、フランスが行っているのだ」と発言した。

同氏はまた、ドイツがウクライナへの軍事支援を継続することへの支持を改めて表明した。同氏は、それはドナルド・トランプ前米大統領が選挙後にホワイトハウスに戻ってくる可能性の観点から、特に軍事支援が重要だと発言した。

なお、ウクライナは、昨年5月にドイツに対して、長射程ミサイル「タウルス」の供与を要請していた。ドイツの多くの政治家が同ミサイルの供与を支持しているが、ショルツ独首相はじめ、複数の閣僚がこれに反対している。ショルツ氏は、ドイツはウクライナに対してタウルスのプログラムを組ませることを許可できず、同時に「エスカレーション」リスクのためにその役割を担うために自国の兵士を派遣することもしないと主張し続けている。

同時にドイツ政府は、今年4億ユーロをウクライナへの軍事支援のために追加拠出する意向を有している。