ロシアはウクライナ支援が止まることを期待すべきでない=ピストリウス独国防相代行
ドイツのピストリウス国防相代行は11日、欧州諸国はウクライナが強力な軍を持つようにしていく、なぜならそれは欧州の平和を保障するからだと述べ、ロシアは対ウクライナ支援が止まることを期待すべきではないと発言した。
ピストリウス国防相代行が第27回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合の冒頭で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
同氏は、同会合の議長を務めるのは英国とドイツであり、それは欧州の人々が大陸における平和と自由の回復に特別な責任を負っていることを強調するものだと強調した。
さらに同氏は、「ウクライナはより広範な紛争の中心地となった。自由と抑圧の間の紛争、グローバルなルールの受容と攻撃的帝国主義の間の紛争、民主主義と権威主義の間の紛争だ」と発言した。
同氏はその際、今起きている事は、法の支配を超えて、強者の権利を押し付けようとする試みだと指摘した。そして同氏は、国際関係は平等な権利を持つ主権国家の間での平和な強力によって定められるべきであって、かつてそうであったように、個別の国が力によって国境を動かしたり、自分の気に入っている考えを広めたりするのであってはいけないと発言した。
そして同氏は、現在特に「交渉の機会の窓が開かれた」時こそ、前述の問題の重要性を認識する時だと強調した。その際同氏は、「しかし、私は、ウクライナは必要であれば、さらに現代的な兵器システムや、十分な数のミサイルや弾薬、よく訓練された軍人とともに戦い続けることを望み、戦い続けるだろうということを、私たちがロシアに示すときにのみ、そのその窓が開かれるのだと私は確信している」と強調した。
同氏はまた、「停戦、ないしはありうる和平後に、ウクライナは抑止と自衛を継続できる状態となる」と述べ、パートナー国は何年も先まで武器供給の新しい約束をしていると加えた。
同氏はその他、ドイツは旧政府も新政府もその支援を続け、予算を増やし続けると発言した。
その上で同氏は、「ロシアは幻想を抱くべきではない。ウクライナはより強くなっている。私たちは、それを実現すべきで、実現する」と明言した。
なお、11日、ブリュッセルにて第27回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合(ラムシュタイン会合)が開催される。同会合は、今回初めて英国とドイツが議長国を務める。