ドイツはウクライナへの防空システム、装甲車、無人機の供与を準備=ピストリウス独国防相代行
ドイツのピストリウス国防相代行は11日、ドイツは最近ウクライナにパトリオット・ミサイル30弾を供与したとし、さらに防空システム、装甲車、無人機などの引渡しの準備をしていると発言した。
ピストリウス国防相代行が第27回ウクライナ防衛問題コンタクトグループ会合の前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ピストリウス氏は、ドイツは今年ウクライナ支援のために70億ユーロを拠出するとし、その内30億ユーロが最近独議会によって承認され、また2029年までにさらに80億ユーロが拠出されると伝えた。
そして同氏は、「つまり、現時点で、計110億ユーロ以上が追加分だ。それはかなりの額である。今日、私はまた、何のためにそれが必要かより詳細に話すことができる。何より、それはいよいよ重要となっている防空分野である」と発言した。
同氏は、供与されるのは防空システム「アイリスティー」が追加で4基とそのミサイル300弾、携帯式防空システム120個、偵察無人機300基のことであり、さらに25台の歩兵戦闘車「マルダー」、戦車「レオパルト」15両、榴弾砲システム14台、監視レーダー100機、榴弾砲砲弾10万弾などだと述べた。
さらに同氏は、最近ドイツ軍の在庫から追加のパトリオットミサイルを30弾引き渡せる可能性が見つかったとしつつ、パトリオットミサイルは「これまでもウクライナに供与されてきた」と補足した。
同氏はその上で、「なぜなら、私たちは、クリヴィー・リフが繰り返されることのないよう、自らの貢献をしたいからだ」と強調した。
その他同氏は、「短期的措置」の他、中・長期的措置も計画しているとし、今後数年のアイリスティーの追加的供与の合意の締結が勧められており、また1100機の追加監視レーダーの供与も約束されていると述べた。