国際民主化支援NGO「ウクライナの議会選挙は民主的進展を確認」
民主化支援を行う国際NGO「ナショナル・デモクラティック・インスティチュート(NDI)」は、7月21日に実施されたウクライナ最高会議選挙の監視結果として、競争があり、民主的進展を確認できるものであったとの評価を発表した。
22日、NDI代表団の暫定声明が発表された。
発表には、「ウクライナでは、過去4か月で3回目の選挙が行われた。同選挙は、NDI国際ハイレベル監視団の評価によれば、競争があり、信頼に値し、民主的進展を更に確認できるものであった」と書かれている。
元アイルランド首相・駐米国欧州連合(EU)大使の、ジョン・ブラトン団長は、今回の選挙の民主的性格は政府形成と改革プロセス開始に必要なコンセンサス達成にとっての強力な基盤を保障するものだと指摘した。
ブラトン団長は、「過半数の政党、あるいは与党連合は、他の政党を関与させる作業をすべきであり、また、新たに選出された人物の他、経験のある政治家の勧告も考慮すべきである」との考えを示した。
ローラ・ジュエットNDIユーラシア地域プログラム・ディレクターは、戦争があり、厳しいタイムラインであったにもかかわらず、政府関係者、選挙運営者、政党、候補者、選挙監視員、国民が、今回の選挙にて、ウクライナ国内法に従い、国際基準に合ったプロセスに向けて努力を団結させ、有権者の意思を反映させたとし、「これは注目に値する達成である」と強調した。
NDIはまた、今回の監視を受けて複数の勧告を出している。その中には、最高会議選挙前に採択された選挙法典の確立・改善作業実施、ジェンダー割り当て制の確認と選挙法典への同制度の反映、国内避難民やその他の国内移民、被占領地に登録されている国民の投票をより容易にすること、選挙運動への資金投入を規制する法律の見直し、公共放送局への満額の予算拠出、偽情報の効果軽減により大きな責任をソーシャル・メディアに負わせることの主導、が挙げられている。
7月21日、ウクライナでは最高会議繰り上げ選挙が行われた。