ウクライナ南部ヘルソン州の22の自治体で水没続く 民間人死者数は17名、行方不明者31名
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ウクライナ南部ヘルソン州では、今月6日のロシア軍によるカホウカ水力発電所爆破とその後の河川氾濫の被害が続いており、19日朝の時点でも22の自治体にて引き続き水没被害が確認されている。
プロクジン・ヘルソン州軍行政府長官とヘルソン州軍行政府がテレグラム・チャンネルにて報告した。
プロクジン氏は、「(19日)朝6時時点で、平均水位は80センチメートル。(ドニプロ川)右岸(編集注:ウクライナ政府管理地域)の5つの自治体、ヘルソン、ビロゼルカ、ドニプロウシケ、ノヴォフレドニェヴェ、ブラホダチウカが引き続き水没。これら自治体では843軒の建物がまだ水に浸かり続けている」と報告した。
同氏はまた、ヘルソン市内の最も被害の大きいコラベル小地区では18日、約100人の専門家が活動し、水によって流されてきたごみや折れた樹木などの清掃を行ったと伝えた。
また、ヘルソン州軍行政府は、テレグラム・チャンネルにて、州内の水没自治体は計22、その内右岸が5、ロシアの占領の続く左岸が17だと報告した。
その他、クリメンコ宇内務相は18日、テレグラム・チャンネルにて、ロシア軍によるカホウカ水力発電所爆破により亡くなった民間人の数は17人に上っており、31名が行方不明だと報告した。
クリメンコ氏は、「17人が死亡。その内13人は水没の結果であり、4名は避難中の銃撃による負傷で命を落とした。さらに31名が行方不明のままだ」と伝えた。