米国上院委員会、1932-33年のウクライナの人工的大規模飢餓をジェノサイドに認定

アメリカ議会上院外務委員会は、1932-33年のウクライナを中心に生じた人工的大規模飢餓「ホロドモール」をウクライナ民族に対するジェノサイド(大規模虐殺)として承認する決議案を固め、上院に対してもこの決議を採択するよう勧告する決定を下した。

在アメリカ・ウクライナ大使館がフェイスブックで報告した。

同報告には、同委員会がホロドモールをウクライナ民族に対するジェノサイドと定める決議案を採択したと説明し、続けて、「この決議案は、ソ連政府がウクライナ民族に対して行った、自決権と表現の自由を含む、人権の体系的侵害を非難するものである。被害者、生存者、それらの親族に対しては、最大限の哀悼の意が表明されており、この悲劇の人為性について、世界での認知レベルを高めることを目的とする情報の拡散への呼びかけが含まれている」とある。

また、同大使館は、上院議員20名以上が共同提案者となっているこの決議案が3月14日時点に、ウクライナ・フレンズ・グループの共同代表者であるロバート・ポートマン議員とリチャード・ダービン議員の率いる、共和党と民主党の両党議員からなるグループにより提案されていたことを指摘した。