ロシアはウクライナの選挙だけでなくEUの選挙に向けても「準備している」:ポロシェンコ大統領

ポロシェンコ大統領は、ロシア連邦は民主主義世界の機構を破綻させるためには最も激しい手法を用いる準備があると確信している。

7日、ポロシェンコ大統領が国際会議「ハイブリッドの10年の教訓」にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ポロシェンコ大統領は、「ロシアは、ゲームをして遊ぼうとしているわけではない。同国には、自らのアイデア実現のために、最も冷笑的で、最も激しい手法を用いる準備がある。なぜなら、(編集注:ロシアが展開する)現在のハイブリッド戦争の目的は、民主主義世界全体の機構の破綻にあるからである。直接の攻撃ではなく、内側からの攻撃なのである」と発言した。

同大統領はまた、ロシアは現在、ウクライナの選挙に対してのみならず、欧州議会や欧州の個別の国々の選挙に向けて積極的に準備しているとし、その目的は欧州連合(EU)の団結を崩壊させることだと強調した。

大統領は、「心理的・精神的に攻撃ができるのであれば、誰かと物理的に戦闘をする必要があろうか?ロシアには、自国を魅力的に見せるためのアイデアはないが、同国は他者のアイデアを破壊する術はよく身につけている。どう破壊するのか。強力な偽情報拡散キャンペーンを通じてである」と説明した。

同時に、大統領は、ウクライナが欧州に統合され、経済的に成功し、軍事的な強国となれば、そのことがロシアの侵略計画に対しての主要な抑制要因となることを強調した。