ヤヌコーヴィチ政権時代の閣僚、ウクライナ帰国後、即拘束
ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ政権時代に保健相を務めていたライサ・ボハティロヴァ氏がウクライナに帰国したが、空港に到着した途端に治安機関に拘束された。
27日、国家警察のヤロスラウ・トラカロ報道官がウクルインフォルムに伝えた。
トラカロ報道官は、「ボハティリョヴァ氏を国境警備隊隊員が拘束したことを認める。その後、彼女の身柄は国家警察に渡された」と発言した。同報道官は、同氏の拘束の詳細は後に発表すると伝えた。
また、国境警備庁のアンドリー・デムチェンコ広報官は、ウクルインフォルムに対して、ボハティリョヴァはキーウ空港(ジュリャーニ)にて拘束されたと伝えた。
同広報官は、パスポート・コントロールにてボハティリョヴァ氏の情報をデータベースにかけると、同氏に関して国家警察から身柄を渡すよう指示が出ていることが判明したと述べた。
なお、これに先立ち、8月14日、キーウ市ホロシーウシキー地区裁判所は、キーウ市検察に対して、ライサ・ボハティリョヴァ元保健相に対する刑事捜査を終了することを義務付けていた。裁判所は、その際、裁判前捜査期間が終了し、更なる捜査は不可能だと結論づけていた。検察は、この判決に控訴すると発表していた。
ライサ・ボハティリョヴァ氏は、2012年2月から同年12月まで副首相兼保健相、2012年12月から2014年2月まで保健相を担っていた人物。
2014年10月、検事総局がボハティリョヴァ氏の指名手配を開始し、2015年1月12日には国際指名手配が始まっていた。なお、ボハティリョヴァ氏の所在地はこれまで不明であった。
ボハティリョヴァ氏にかけられている容疑は、特別多額の国費喪失である。