米英加ジョージア、ロシアによるクリミアでの「選挙」実施を認めず
米国、英国、カナダ、ジョージアはそれぞれ、9月13日のロシアによる被占領下ウクライナ領クリミアにおける「選挙」の実施を認めないとするメッセージを発出した。
在ウクライナの米英カナダの大使館とジョージア外務省がツイッター・アカウントにメッセージを掲載した。
米大使館は、「私たちは、9月13日のクリミアとセヴァストーポリにて実施されたいわゆる選挙を非難するとともに、それを認めない」と伝えた。
またメッセージには、ロシアは、力で奪取し、併合を試みてきた領土にてウクライナの主権を侵害したと指摘されており、米国の対露制裁は、ウクライナ領クリミアのコントロール回復とドンバスからのロシアの撤退まで効力を有し続けると書かれている。
英大使館は、「英国は、ロシアがクリミアとセヴァストーポリで今週組織した『地方選挙』を認めない。ロシアのクリミア違法併合は、違法であったし、今も違法であり続けている。私たちは、ウクライナの主権と領土一体性へのサポートを改めて断言する」と伝えた。
カナダ大使館は、「私たちの政策は明確だ。カナダは、ロシアのクリミア違法占領、ウクライナの主権・領土一体性と国際法の侵害を明確に非難している。そのため、私たちは、クリミアのそれら『選挙』の実施と結果を認めない」と発表した。
ジョージア外務省は、「ジョージアは、クリミアとセヴァストーポリの違法選挙の結果を認めない。私たちは、それをロシアによるウクライナの国家の団結を乱し、紛争の平和的解決を見つける努力を破綻させる試みだと見ている。ジョージアは、ウクライナの主権と領土一体性に引き続きコミットしている」と伝えた。
なお、これに先立ち、14日、欧州連合(EU)もまた、ロシアが行なったクリミアでの「選挙」の結果を認めないと発表している。また、EU加盟国のリトアニア、ラトビア、エストニア、スロベニアは、個別にもクリミアの「選挙」を認めないとするメッセージを出している。
13日、ウクライナ外務省は同日、ロシア占領政権が創設した違法機関へのいわゆる『選挙』のロシア連邦による組織・実施に強く抗議し、非難するとし、偽選挙実施は違法であり、その結果は一切の法的効力を有さないと説明する声明を発出している。