ウクライナはドンバス被占領地「フォーラム」開催の露の意図をパートナー国に説明している=クレーバ外相
ウクライナは国際パートナー国に対して、被占領下ドネツィク市にて分離主義者が開催した「フォーラム」はロシア連邦の情報作戦であると報告した。
1日、ドミトロー・クレーバ外相がICTV局番組出演時に発言した。
クレーバ外相は、「それは、特定のテーマや言説をメディアの報道タイトルに提示させ、社会や諸外国による様々なアイデアへの反応を見ることを目的とした、典型的な情報作戦だ。今回の場合は、何より、ドネツィク・ルハンシク両州一部地域を併合する可能性についての反応を見るためだ。そのため、私は、本件を情報的試みとして見ていた」と発言した。
同「フォーラム」にて、分離主義者がドネツィク・ルハンシク両州全域を奪取すると述べていたことにつき、外相は、そのアイデアは新しいものではなく、長らく聞かれていたものがまた情報空間に出されたのだと指摘した。
外相は、「私たちは、それには落ち着いて、冷めた頭で向き合っている。その情報作戦の目的の一つが、感情の爆発、感情的リアクションを起こさせることだというのは理解している。私たちは、その挑発には、平常心で、落ち着いて対応し、私たちの国際パートナー国へ、彼らがその情報を把握できるように報告している。特に、国連、欧州連合(EU)、パリ、ベルリンでは、彼らはこの情報を把握しており、私たちと同様に向き合っている」と発言した。
外相は、ドネツィク市における「フォーラム」についての情報について、ウクライナはロシアによるドネツィク・ルハンシク両州一部地域占領問題について撹乱させる政策の現れとして説明していると指摘した。
その上で外相は、「私たちは、パートナーたちと、ロシアが自らの戦略的目的を変更していないことについて話しているし、『もっと抑制的に、もっと落ち着いて』と述べる人々にとっては、本件は追加的な証明となっている。ロシアは、より抑制的に、より冷静に、などとは思っていない。そこで、私たちは、情報を単に伝えるだけではなく、国際パートナーたちの立場も形成しているのだ」と発言した。
これに先立ち、1月28日、被占領下ドネツィク市にて、分離主義者たちによる「ロシアのドンバス」という名の「フォーラム」が開催された。その際採択された「ドクトリン」なるものには、武装集団「DPR」「LPR」がドネツィク・ルハンシク両州全域の支配を確立することが定められている。