ドイツ緑の党、首相候補を決定
ドイツの緑の党は、次期議会選挙の首相候補者として、アンナレーナ・ベーアボック同党共同代表を選出した。
ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ベーアボック氏は、選出記者会見時「私は、この国には新たな始まりが必要だと深く確信している」と発言した。
外交政策の専門家でもあるベーアボック氏は、同党の外政の見方を説明しつつ、欧州は共通の対外政策を必要としていると指摘した。同氏は、「私たちは、ウクライナの激化に関することであれ、ロシアに対する立場であれ、『ノルド・ストリーム2』プロジェクトであれ、その他のことであれ、ドイツの外政の声が低下したら、欧州は分断されるとを考えてきた。権威主義勢力に関してこそ、明確で唯一の外政政策をとらなければならない」と強調した。
将来の与党形成をどのように見ているかと問われると、ベーアボック氏は明確な回答を避けつつ、同党は社会民主党とは対立点があるとだけ発言した。
なお、今後、6月11日から13日にかけて開かれる、同党党大会にて、ベーアボック氏の首相候補が形式的に確定される必要があるが、実質的には今回の選出で候補は決定したと考えられている。
ドイツの議会総選挙は、9月26日に行われる。最新の世論調査では、キリスト教民主同盟(CDU)・キリスト教社会同盟(CSU)の支持が31%、緑の党が21%、社会民主党(SPD)が14%、右派ポピュリズム政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が11%、自由民主党(FDP)が9%、左翼党が7%となっている。
写真:dpa