「ウクライナは自分から戦争を始めない。しかし、常に最後まで生き残る」=ゼレンシキー大統領
ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は20日、ウクライナ国民に向け、ウクライナ国境付近にロシア軍が集結していることを報告しつつ、同時にそれによって感情的にならないよう呼びかけた。
ゼレンシキー大統領が動画メッセージを公開した。
大統領は、「私たちの国境付近に、大量のロシア軍が集結している。ロシアは、公式にはそれは演習だという。非公式には、世界中がそれを脅しだと呼んでいる。私たちはそれを心配しているだろうか? ええ、心配だ。ウクライナや国際パートナーたちは、私たちの国境から軍の撤退を要求しているだろうか? ええ、要求している。なぜなら、ロシア連邦はいつも平和を希求していると言いながら、同時にあらゆる激化の前提条件を作り出しているからだ」と発言した。
大統領は、そのようなロシアの言動につき「それは論理的だろうか? いや、論理的ではない。それは、驚きだろうか? いや、驚きでもない。では、激化は避けられないのだろうか? いや、避けられる」と発言した。
また大統領は、「ウクライナは戦争を望んでいるだろうか? いや、望んでいない。ウクライナは戦争の準備があるだろうか? ある。ウクライナは、外交的手段で平和を目指すことを止めるだろうか? 決して止めない。ウクライナは、何かが起きたときに、身を守れるのだろうか。常に守れる」と説明した。
大統領は、「私たちの原則はシンプルだ。ウクライナは自分から戦争を始めないが、しかし常に最後まで生き残る、というものだ」と発言した。
その他、大統領は、国民に対して、偽情報に惑わされないように注意喚起した。「あなた方は何をすべきか。第一に、脅威をもたらしているのが他国の軍だけではないこと、私たちの感情も脅威をもたらすということを認識することだ。私たちがどのように情報に反応しているか、どこで情報を得ているか認識することだ。今日、インターネットの専門家、報道の『理想的な』関係者、匿名テレグラム・チャンネルの『内部情報』を、絶対的に信頼すべきかどうか、3回は再考すべきである。マルシルートゥカや市場、アパートの出入り口で聞こえる噂はどうだろう? 国防省に知り合いがいて、彼が機密情報をこっそり教えてくれたという知り合いを持つ知り合いからの噂は?」
大統領はまた、支持率を気にする政治家の発言も信じるべきではないと強調した。