ゼレンシキー大統領、米アップル社CEOと会談
訪米中のゼレンシキー大統領は2日、ティム・クック米アップル社CEO(最高経営責任者)と会談した。
ゼレンシキー大統領がツイッター・アカウントで伝えた。
大統領は、「世界中のデジタル化の支持者全員を鼓舞している企業経営者のティム・クック氏と会えて嬉しい。ウクライナは、すでにグローバルなITハブ国家だ。私たちは、アップル社のウクライナにおけるプレゼンスが拡大すること、新しい野心的なジョイントプロジェクトが始められることに関心を持っている」と書き込んだ。
また、大統領府広報室の発表によれば、同会談時、ゼレンシキー大統領は、クック氏に対して、ウクライナのIT分野における達成を紹介した上で、アップル社のウクライナにおけるプレゼンスの更なる拡大に関心があるとし、とりわけ、オンラインサポート、アップル・ミュージック、アップルストア、製品サポートサービスの展開への関心を表明した。
ゼレンシキー大統領たちは、ウクライナ政府によるスマートフォンアプリ・プロジェクト「ジーヤ・シティ」をクック氏に紹介した。
また、アップル社が米国で成功させた人口統計プロジェクトに触れ、ウクライナで同様の課題で協力する可能性につき協議した。
さらに、現在すでにウクライナにて実現されているプログラムをサポートする形での、中等・高等教育学習者、退役兵、保健分野従業者のためのプログラミング分野の教育、学校や教育者へのコンピューター関連品提供といった協力可能性についても協議された。
また、双方は、すでにデンマークに設置されているデータセンターを例に、ウクライナでもアップル社のiCloudサービスのためのデータセンターを設置する可能性についても協議した他、アップル社製品のローカライズ、同社サービスSiriのウクライナ語化についても話し合った。
ゼレンシキー大統領は、「アップル社の発展のダイナミズム、私たちの国家のデジタル化のテンポが、ウクライナにおけるアップル、ウクライナと一緒となったアップルのサクセスストーリーを作り出すことになることを期待している」と発言した。
なお、ゼレンシキー大統領は現在米国を訪問している。1日には、バイデン米大統領と会談。その後、大統領訪問団はカリフォルニア州へ移動した。訪米は5日まで続く。