露ガスプロム社、ノルド・ストリーム2の完工を発表
ロシア国営ガスプロム社は、9月10日、独露間で建設を続けていたガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」の敷設を完了したと発表した。
ガスプロム社がテレグラム・チャンネルで伝えた。
発表には、ガスプロム社の朝の会議にて、アレクセイ・ミレル同社社長が、同日8時45分にノルド・ストリーム2の敷設作業が完全に終了したと伝えたと書かれている。
「ノルド・ストリーム2」とは、ロシアのガスプロム社が天然ガスを、ウクライナを迂回するルートで欧州に供給する独露間で建設が進められていたガスパイプライン。
7月21日、米国とドイツは、独露間海底ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意を発表した。同合意によれば、ロシアが同パイプラインをウクライナに対して武器として利用した場合には、ドイツが一国で対応する他、欧州連合(EU)に対して制裁を含めた効果的方策を採るよう要請することになる。同合意は、米国が同ガスパイプラインの完工を容認するものであるとして、米国内外にて批判が出ている。
とりわけ、同合意につき、ウクライナとポーランドは、独露間ガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」はウクライナや中欧全体に対する政治、軍事、エネルギー面の脅威を生み出すものであり、21日に発表された米国とドイツによるロシアのガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」に関する合意はそれを止める試みを拒否するものだとして批判している。