欧州議会、ウクライナへのEU加盟候補国地位の付与を勧告

欧州議会は1日、欧州連合(EU)の諸機関に対して、ウクライナに対してEU加盟候補国の地位を付与するよう勧告するパラグラフを含む決議を採択した。

採択された決議「ロシアの対ウクライナ侵略」の全文が欧州議会ウェブサイトに公開された

関連する第37パラグラフにて、欧州議会は、「EU機関に対して、EU条約第49条に従い、寄与に基づき、ウクライナへのEU候補国地位付与に向けて努力し、連合協定に従い、同国のEU単一市場への統合に向けて努力するよう呼びかける」と書かれている。

なお、同日の欧州議会のロシアによるウクライナ侵略を扱う緊急会合の公聴会では、メツォラ欧州議会議長、ミシェル欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員会委員長が、ウクライナによるEUへの正式な加盟申請を歓迎した上で、ウクライナが欧州家族の一部であることを証明したことから、そのアイデアを支持すると表明していた。とりわけ、フォンデアライエン欧州委員会委員長は、本件は、ロシアが開始した戦争の終結後に実質的に審議可能となると指摘していた。

これに先立ち、2月28日、ゼレンシキー大統領、ステファンチューク最高会議(国会)議長、シュミハリ首相が、ウクライナのEU加盟申請書に署名を行っていた。

また、27日には、EUのフォンデアライエン欧州委員長は、ウクライナはいずれ私たちの一員となると発言していた。その他、ゼレンシキー大統領は28日、ウクライナは、EUに対して、新しい特別手続きによるウクライナの緊急加盟につき呼びかけていると発言していた。