ウクライナ、国連と赤十字にクルスク州での人道方策への関与要請

ウクライナ外務省は、国連と国際赤十字委員会(ICRC)に対して、現在ウクライナ軍がコントロールしているロシア領クスルク州一部地域の人道方策へと加わるよう要請した。

ウクライナ外務省が声明を発出した

外務省は、ウクライナはクルスク州での戦闘遂行時の民間人保護に関するものをはじめ、国際人道法分野の自らが負う国際義務を一貫して遵守していると伝えた。

その際外務省は、「クルスク作戦の最初の数日でウクライナ防衛戦力は、文明的な欧州軍隊として、高い専門性と、国際人道法原則の完全な遵守を示した。クルスク州の民間人は、人道支援、基本的な人道面のニーズ充足、戦闘地域からの脱出の機会を得たし、現在も得ている。クルスク州領内の人道状況と基本的人権のしかるべき確保の必要性へと注意を向けた上で、ウクライナ外務省は、国連に対して、当該地域における人道対応方策へと加わるよう呼びかけ、また関連の口上書を国連に送付した」と伝えた。

また外務省は、国際人道法の保証者であるICRCに対しては、人道方策へ加わり、また1949年付「戦時における文民の保護に関するジュネーブ条約」に従った国際人道法原則の遵守のモニタリングを実施するよう要請した。

その上で外務省は、「ウクライナは、当該分野における国際的義務を一貫して遵守することを認めており、当該地域における国連とICRCの職員の活動の包括的促進を提供する準備がある」と伝えた。

なお、ウクライナ防衛戦力は、2024年8月6日からロシア領クルスク州で攻勢作戦を開始していた。