米国務長官、インドに対しロシアへのアプローチ修正を呼びかけ

ブリンケン米国務長官は11日、インドに対して、ロシアに対ウクライナ戦争によって生じている挑戦へのアプローチにつき「自らの決定」を下すよう呼びかけた。

ブリンケン氏がワシントンでの米印2+2閣僚級会合記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ブリンケン氏は、「インドは、挑戦(編集注:ロシアの対ウクライナ戦争)への自らのアプローチにつき自分の決定を下さなければならない」と発言した。

同氏はまた、現在のロシアの侵略はウクライナの人々に対してのみのものではなく、「世界秩序に対する攻撃」だとし、その秩序は、米国もインドもその他の世界の国々も遵守しており、守っているものだと強調した。

さらに同氏は、ロシアがウクライナにて戦争を始め、民間人に対して蛮行を犯していることによってロシアに対して生じる結果について、米国はあらゆる同盟国・パートナー国と協議を行っていることを喚起した。

同氏は、「私は、全ての国、特に影響力を有している国が、戦争終結のために、プーチンに圧力をかけることが重要だと思っている。そして民主勢力がともに立ち、価値を守るために一つの声をあげることも大切だ」と発言した。

なお、インドは、2月24日のロシアによる対ウクライナ全面的侵略開始後も、ロシアとのパートナーシップを継続しようと努力しており、ロシアから石油を購入し続けており、また、2月26日の国連安全保障理事会のロシアロシア軍の即時撤退などを求める決議案の採決時には、インドは、中国やアラブ首長国連邦とともに棄権していた。