ショルツ独首相、ロシアとの和平協議の「可能性の分析」が必要と発言

ドイツのショルツ首相は、ロシアは侵略の勢いを下げようとはしていないものの、ウクライナにおける平和達成のあらゆる可能性は分析せねばならないと発言した。

ショルツ独首相がアスタナにてカザフスタンのトカエフ大統領との会談後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ショルツ氏は、「ロシアがウクライナを襲ったのだ。そのため、ドイツは、世界の他の多くの国々と同様、ウクライナを支援している。同国が自衛し、自らの一体性と主権を守れるよう、そうであり、そうであり続ける。しかしまた、引き続き和平展開が開く可能性も同時に分析しなければいけないことは、私たちにとってはっきりしている」と発言した。

同氏はまた、スイスで開催され、大型平和会議(編集注:第1回「平和サミット)を含め、多くの会議が開かれているとし、ロシアの参加を得て次の会議が開催されねばならないとする共通見解も出されたと指摘した。

そして同氏は、「今、何が起きているかを見るべき時が来ている。しかし、私にとっては、それが機能しないことは明らかである。ロシアは反対に今全てを継続している。戦争を継続しており、甚大な侵略でウクライナを攻撃し続けているのだ…。ロシアこそが戦争を始めただけでなく、それを続けているということを決して無視すべきではない。同国は、いつでも、その侵略をやめることで戦争を終わらせることに貢献することができるのだ」と発言した。

なお、当初は、ショルツ独首相とトカエフ・カザフスタン大統領の共同記者会見が予定されていたが、ショルツ氏は単独で記者会見を行った。

これに先立ちトカエフ氏は、ショルツ氏との会談時、ロシアには「戦場で勝つことはできない」と主張していた。

ショルツ独首相は、9月15〜17日、中央アジアを訪問している。同氏による同地訪問は初めて。17日には、同氏は、「Z5+1」首脳会議に出席し、中央アジア5か国首脳と会談する。ショルツ氏は、同訪問につき、中央アジアはドイツと欧州についてさらに重要になってきているとコメントしていた。

カザフスタンのトカエフ大統領は16日、まずウクライナでの戦闘行為を停止する決定せねばならず、それから「領土問題の協議」を行うべきだとし、同時に中国とブラジルによる「和平計画」への支持を表明していた