シュタインマイヤー独大統領、ウクライナ政権に同国訪問を反対されたことを認める

シュタインマイヤー独大統領は12日、ウクライナ政権が同氏の同国訪問を断ったと発言した。

シュタインマイヤー氏がワルシャワ滞在時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

シュタインマイヤー氏は、ドゥダ・ポーランド大統領とともに、両国大統領と、バルト諸国の大統領が一緒にウクライナを訪問する案を議論していたと述べ、「ウクライナとの欧州の強力な連帯のシグナルを」送りたかったと発言した。

しかし、同氏は、「私には(訪問の)準備があった。しかし、明白ながら、キーウの人々がそれを望まなかった。私はこれを認めねばならない」と発言した。

ウクライナ政権側は本件にコメントしていない。

同時に、ドイツ政府が本件に関して報道機関に渡したコメントでは、「連邦大統領は明確かつ一義的なウクライナ支持の立場を取っている」とし、ドイツは「国際レベルでウクライナの最も断固とした支持国の一つであったし、今もそうである」と伝えた。

これに先立ち、メリニク駐独ウクライナ大使は、ウクライナはショルツ独首相のウクライナ訪問を期待していると発言していた。大使は、「首相、あるいは閣僚が訪問し、今後のウクライナへの大型支援について具体的な決定を採択する方が良いだろう」と指摘していた。また、大使は、シュタインマイヤー大統領の訪問可能性については「象徴的な性格しかない」とコメントしていた。

また、メリニク大使は、以前から、シュタインマイヤー氏の目立って親露的な政策に対して批判をしていた。

他方、シュタインマイヤー氏は、4日、独露間ガスパイプラインプロジェクト「ノルド・ストリーム2」、対露政策、プーチン露大統領への自らのこれまでの評価を「誤りだった」と初めて認めている。さらに12日には、同氏は、ドイツはウクライナに武器を供給していくと発言している

なお、13日、ドゥダ・ポーランド大統領、ナウセーダ・リトアニア大統領、レヴィッツ・ラトビア大統領、カリス・エストニア大統領がキーウの訪問に向け出発している