「対露制裁はロシアを国際社会から排除すべき」=ドゥダ・ポーランド大統領

ポーランドのドゥダ大統領は13日、ウクライナにおけるロシアの行動は真のテロであり盗賊行為であり、同国を国際社会から排除するような制裁を科さなければならないと発言した。

バルト3国の大統領とともにキーウ(キエフ)を訪問したドゥダ・ポーランド大統領が、ゼレンシキー宇大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた

ドゥダ氏は、ウクライナにて戦争の「二つの顔」を見たとし、それは二つの軍の軍事衝突という顔と、ロシア軍による民間施設爆撃という顔だと指摘した。

同氏はまた、「私はゼレンシキー大統領や他の大統領たちに、これは戦争ではない、テロだと述べた。誰かが住宅を爆撃するため、民間人を殺すために航空機や兵士を送っていたら、それは戦争ではない。それは残虐、盗賊行為、テロである」と発言した。

さらに同氏は、ロシアはウクライナにて戦争の全てのルール、国際法に違反したと述べ、「その規範を違反する者は、国際社会に居場所はない」と強調した。また同氏は、対露制裁は、ロシアを文明的国際社会から排除するようなものでなければならないと指摘した。

同氏は、強力な制裁は一方で戦争終結をもたらさねばならないが、他方ではどのような行為が受け入れられないかということについての将来のための模範ともならねばならないと発言し、そのためには、ロシアの侵略に対する対抗措置は「絶対的で堅固で決意あるもの」でなければならないと強調した。

その他同氏は、ロシアが国際規範に違反していることを認めない限りは、同国と通常の対話はしてはならないと指摘した。また、同氏は、「端的に言えば、彼らと通常の対話を始めるためには、彼らに勝たないといけないということだ」と発言した。

また同氏は、国際法廷がウクライナ民間人に対する侮辱、殺人、空爆といったあらゆる罪を罰さなければならないと強調した。

加えて同氏は、ウクライナが速やかに欧州連合(EU)加盟国になることへの期待を表明した。

なお、13日、ドゥダ・ポーランド大統領、ナウセーダ・リトアニア大統領、レヴィッツ・ラトビア大統領、カリス・エストニア大統領がウクライナを訪問した。4大統領はまた、ゼレンシキー大統領との会談前に、キーウ州のロシア軍から解放された自治体を視察している

写真:ウクライナ大統領府