「他人の血での金稼ぎだ」 ゼレンシキー大統領、ロシアからの石油輸入を批判

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ウクライナのゼレンシキー大統領は、欧州連合(EU)にてロシア発石油の禁輸の決定を妨害しているとして、ドイツとハンガリーを名指しして批判した。

ゼレンシキー大統領がBBCへのインタビュー時に発言した

ゼレンシキー氏は、複数の国が「他人の血で金を稼いでいる」と述べつつ、ドイツとハンガリーがロシア発石油禁輸の努力を妨害していると批判した。また同氏は、ロシアは今年、エネルギー輸出から3260億ドルを得る可能性があると指摘した。

加えて同氏は、「私たちの友人、パートナーたちのいくらかは、今はもはやビジネスやお金を問題とする時ではないこと、これがサバイバルの問題なのだということを理解している」と発言した。

その他同氏は、ウクライナへとより多くの武器の供給を呼びかけ、武器はロシアの侵攻を撃退するのに十分な速度ではウクライナに入ってきていないと強調した。

なお、ゼレンシキー大統領は9日、ウクライナ外交の優先的課題はロシアの石油・天然ガスビジネスへの制限導入だと発言、とりわけ「石油禁輸が最初の一歩だ」と強調していた

欧州連合(EU)では現在、ロシアからのエネルギー輸入を禁止する議論が行われているが、オーストリア、ドイツ、ハンガリーといった複数の国が、完全な禁輸へ反対していると言われる。

同時に、米ニューヨークタイムズ紙は14日、EU幹部がロシアの石油製品禁輸発動に向けて動いていると報じている