欧州委員長、今週ウクライナにEU加盟候補国地位が付与されることに確信

フォンデアライエン欧州委員会委員長は、欧州理事会がウクライナへの今週欧州連合(EU)加盟候補国地位を付与する決定を採択することに楽観的であると表明した。

19日、フォンデアライエン氏が独ARD出演時に発言した

フォンデアライエン氏は、「私は、私たちが肯定的な決定、支持を得られると確信している。もちろん、それは歴史的な決定であり、欧州連合(EU)理事会も採択しなければならない。しかし、準備はよくできた。方針も定められた。私は、楽観的でいる」と発言した。

同氏はまた、過去数週間、数か月、集中的にEU加盟国との作業を行ったとし、自身も各国首脳たちと話をし、ウクライナへも2回訪問したと指摘した。そして、「私たちは、非常に多くの人を説得できた」と強調した。

さらに、同氏は、この困難な時に勇敢なウクライナの人々を支えて、EUへの道を彼らにとって可能なものとするというのは、戦略的利益というだけでなく、欧州人にとっての精神的な義務でもあると述べ、なぜなら「彼らはそれに値するだけのことをしているからだ」と説明した。同氏は、ウクライナ自身が過去数年間で多大な前身を実現したのだと述べ、ウクライナは現在、活発な市民社会を持つ強力な議会民主主義国家であり、法治国家の条件に適うように、過去数年間機構改革を行ってきたと説明した。

同時に同氏は、ウクライナにはまだまだ大きな作業が今後残っているとも指摘した。同氏は、ウクライナは加盟候補国地位を受け取るのと同時に宿題も受け取るのだとし、具体的に、汚職との闘いや司法改革などだと指摘した。同氏はまた、過去6年間、汚職との闘いは「肯定的な方向へ」と進んだと評価した。さらに同氏は、ウクライナは、デジタル化で大きな前身をし、多くのEU加盟国より優れた結果を手にしたとすら指摘しつつ、「そして、それは汚職との闘いにおけるより優れた手段なのだ。なぜなら、ビジネスにおいて直接の接触が少なくなり、デジタル化が進めば進むほど、ビジネスが自動化され、汚職拡大の機会は少なくなるのだから」と説明した。同時に同氏は、戦時下に裁判制度の改革を実施するのは難しい、特に、裁判官も前線で戦っており、彼らが公募に参加することができないからだと指摘した。同時に、行政システムの近代化は継続できると発言した。また、非中央集権化では大きな進展が実現されており、現在戦時下において、毎日それを目にしている、機構は維持され、機能しており、結果を出していると指摘した。

その他同氏は、委員会が出した政治的評価以外に、今後ウクライナ経済の競争力の評価が行われると報告した。

また、同氏は、EUの加盟候補国が、どれだけ迅速にEU加盟を実現するかは、候補国自身にかかっていることだと指摘した。例として、同氏は、スロバキアとトルコを挙げ、両国とも1990年に加盟候補国地位を得たが、スロバキアがEUに2004年に加盟したのに対し、トルコは当初と同じく、加盟には程遠い状態だと説明した。

これに先立ち、6月17日、欧州委員会は、ウクライナとモルドバに対して、EU加盟候補国地位を付与することを勧告する見解を表明した。今後、23、24日、欧州理事会会合にて、本件について審議が行われ、候補国地位の付与いかんについての決定が下される。