EUは必要なだけずっとウクライナへ軍事支援を提供し続ける=上級代表
欧州連合(EU)のボレル上級代表は20日、プーチン露大統領はウクライナを物理的に破滅させると決めたようであり、プーチンの対ウクライナ侵略は重たい地政学的影響を生んでいるとしつつ、EUはこの戦いでウクライナが耐え切るだけの支援を行っていくと発言した。
ボレル上級代表がルクセンブルクで開催されたEU閣僚理事会後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ボレル氏は、「私たちは、食糧危機と戦争の地政学的結果について離している。しかし、戦争が継続していることは忘れるべきではない。それは、不愉快な現実である。戦争は続いており、続いていき、それは毎日人命という高価なものを奪っている。毎日ロシア軍は、ウクライナのあらゆる対象物を爆撃している。民間施設も、軍事施設も。思うに、プーチンはウクライナを物理的に破壊したいのだろう。彼は、ウクライナ国家というアイデア自体を抹消することを目的にインフラと町々を破壊している。そのために、私たちは、ウクライナを支え続けていくのだ」と発言した。
同氏はまた、ルクセンブルクでの会合時、欧州の外相たちは、ウクライナがEUや、欧州平和ファシリティを通じた財政によって各加盟国から受け取っている軍事支援のレビューを行ったと報告した。
そして同氏は、「この努力には、全ての加盟国が関与しており、私たちは、ウクライナのことを、必要な限りずっとサポートしていく。同時に私たちは攻撃停止についても要請していく。それは、食糧輸出を可能とするかもしれない。誰かが、今人が食べているはずの食糧(の流通)を止めているなら、その場合、その者は飢餓を戦争の砲弾として利用していることになる。その人物には名前がある。この戦争を始めたことで、非常に劇的な状況が引き起こされた。その戦争とロシアの振る舞いによる被害によってだ」と強調した。