クリミア再統合の準備は今すべき=ウクライナ大統領代表

クリミア自治共和国ウクライナ大統領常駐代表を務めるタシェヴァ氏は、現在専門家たちは、クリミアにつき、その脱占領だけでなく、再統合に関連する問題にも取り組んでいると発言した。

24日、タシェヴァ大統領代表がクロアチア・ザグレブで開催されているクリミア・プラットフォームの第1回議会サミットの会場内で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

タシェヴァ氏は、「大統領代表部、クリミア・プラットフォーム事務所は、一時的被占領地の脱占領に関するものだけではなく、再統合に関する問題の作業も活発に行っている。私たちは、再統合への準備はもう今行わねばならないと確信している。脱占領が明日生じるなら、再統合は明後日行われるのであり、私たちは何をすべきかにつき計画を有さなければならない」と発言した。

同氏はまた、専門家たちは、脱占領された後のクリミアにおける、ウクライナ政権の機能回復や人材採用、犯罪者の責任追及、市民の権利を侵害したクリミアの占領政権「裁判所」の判決見直しといった、ウクライナ政権が活動再開する際の最初の行動の策定を行っていると指摘した。

加えて同氏は、資産権の保護、人道政策、脱軍事化のような問題もあるし、一時的被占領時にクリミア領内に違法に移住してきたロシア国民に関するものをはじめとする国籍問題もあると述べた。

同氏は、「ウクライナの努力は、占領期に違法行為を犯さなかった私たちの国民の大半が、ウクライナ政権の回復後に不正義や差別を全く感じることのないようにすることを目指している」と強調した。

なお、10月24、25日、クロアチアのザグレフにて、第1回となるクリミア・プラットフォーム議会サミットが開催されている。同行事には、50以上の国・機関の代表団が招待されている。