オルバーン・ハンガリー首相、隣国領土を含めた「大ハンガリー地図」のスカーフ使用 ウクライナ外務省コメント

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ハンガリーのオルバーン首相がいわゆる「大ハンガリー」と呼ばれる隣国の領土を含む同国の歴史的版図の地図の描かれたスカーフを身につけてサッカー観戦を行ったことが話題となっている。

ルーマニア・ジャーナルが報じた

オルバーン首相のスカーフには、ルーマニアとウクライナの領土を含んだ「ハンガリー地図」が描かれている。同スカーフを身につけたオルバーン氏の動画は、本人のフェイスブック・アカウントでも公開されている

本件につき、ルーマニアの欧州議員、アリン・ミトゥツァ氏は、「オルバーン・ヴィクトル氏の大ハンガリーの地図の描かれたスカーフを身につけて現れる振る舞いは無責任だ。それは、同様に国境を変えることを夢見ているプーチン氏と並ぶ、オルバーン氏の修正主義的ジェスチャーだ。(中略)オルバーン氏は、リベラル民主主義の家族の一員の地位と相容れないそのような行為の責任を取らねばならない」と発言した。

またドイツの欧州議員、ダニエル・フロイド氏は、ツイッター・アカウントにて、「ハンガリー首相が『大ハンガリー』の地図の描かれたスカーフをしている。ハンガリーの隣人たちにとってどれだけ心強いことか」と皮肉った

ウクライナのニコレンコ外務報道官は、本件につき、フェイスブック・アカウントにて、「ハンガリーにて、修正主義の考えを喧伝することは、ウクライナ・ハンガリー関係の発展を促すものではない。ウクライナ外務省には、ハンガリー大使が召喚される。彼には、オルバーン・ヴィクトル氏の行動が受け入れられないことを伝えることになる。私たちは、ハンガリー側からの公式の謝罪とウクライナ領土一体性の侵害の否定を期待している」と書き込んだ