ドイツの諸政党がホロドモールに関する決議案に同意=ウクライナ外相
ウクライナのクレーバ外相は25日、ドイツ国会の民主的諸会派が1932~1933年のソ連のスターリン政権がウクライナ民族に対して引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をジェノサイドと承認する決議案に同意したとし、同案は来週投票にかけられると伝えた。
クレーバ宇外相がツイッター・アカウントで報告した。
クレーバ氏は、「全ての民主的なドイツの会派が、来週採択されるホロドモールに関する画期的な共同決議に同意した。ドイツ国会がそれをジェノサイドとみなすことに決めた」と伝えた。
その上で同氏は、ドイツ、そして個別にラース・クリングベール議員(社会民主党)、オミド・ノウリプール議員(緑の党)、クリスチャン・デュール議員(自由民主党)、フリードリッヒ・メルツ議員(キリスト教民主同盟)に対して謝意を伝えた。
これに先立ち、24日、ゼレンシキー大統領は、アイルランドとモルドバとルーマニアの国会が、1932~1933年のソ連スターリン政権がウクライナ民族に対して引き起こした人為的大規模飢餓「ホロドモール」をジェノサイドと承認する決定を採択したとして、歓迎のメッセージを発出していた。
また、2018年には、米国上院が、ホロドモールをウクライナ民族に対するジェノサイドとして認める文を含む決議を満場一致で採択している。
なお、ウクライナでは、11月第4土曜日がホロドモール犠牲者追悼の日と定められている。