「ウクライナが自分でロシアとの平和の条件を定めねばならない」=マクロン仏大統領
フランスのマクロン大統領は1日、ロシアとの和平に関して、他国がウクライナに対して受け入れられない条件へと向かうよう呼びかけるべきではないと発言した。
マクロン仏大統領がワシントンでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
マクロン氏は、停戦の可能性に関する質問に、「私たちが、ウクライナ人たちに対して、彼らにとって受け入れられない妥協へと向かうよう呼びかけることは決してない」と答えた。
同氏はまた、ウクライナの人々は「自分の命、国家、私たちの原則を守っているのだ」と強調した。
同氏は、「もし私たちが長く続く平和を望むのであれば、自国領土と未来についての協議を実施するタイミングと条件に関する決定を自分で採択するウクライナ人の権利を尊重しなければならない」と指摘した。
さらに同氏は、協議が始まらない中で、フランスは「軍事、経済、人道の支援を増加した」と述べた。
また同氏は、米国からウクライナへの財政支援と軍事支援は欧州全体と世界にとって重要だと述べ、「もし私たちが国と、それら原則への尊重を捨て去ったら、世界の安定は存在しなくなると想像している。あなた方がコミットすることが非常に重要なのだ」と発言した。
その他、マクロン氏は、米ABC局へのインタビュー時に、ウクライナに平和を押し付けることに反対すると発言した。
マクロン氏は、他者がウクライナに平和を押し付けるとその平和は良いものにならないとし、「良い平和とは、中期展望で2者の内の1者によって受け入れられない平和ではない」と発言した。
同時に同氏は、ウクライナ軍人の反攻作戦について言及し、「ウクライナは、明確に肯定的な反攻を行っている。しかし、今のところ、彼らが戦争に勝つと述べるのは時期尚早だ」と述べた。
その他同氏は、近々、プーチン露大統領と話をするつもりだとも述べ、「私は、まず(米国への)公式訪問の際に、バイデン大統領と話したい。そして、私たちのチーム間対話だ。私の確信と実際的なアプローチとは、私がリーダーたちや国を動かしている者たちと協力しなければいけないというものだ」と発言した。
なお、マクロン仏大統領は、米国を訪問し、バイデン米大統領と会談していた。