「ロシアの停戦提案は同国がウクライナから軍を撤退させるまで無意味」=スナク英首相

英国のスナク首相は、ロシアによる停戦の呼びかけは、どのようなものであれ、同国がウクライナ領から軍を撤退させない限りは無視するよう呼びかけた。

スナク首相がリガでの英国統合遠征軍(JEF)に参加する首脳の会合の際に発言した。スカイニュースが報じた

スナク氏は、同盟はウクライナに対して、追加の防空システム、火砲、装甲車両を含め、より多くの軍事支援を提供しなければならないと発言した。

また同氏は、「私たちは、ロシア側からの停戦の一方的な呼びかけはどんなものであれ、現在の文脈では全くもって無意味ということを明確に認識しなければならない。私は、それは誤った呼びかけである可能性があると思うし、それがロシアにより自軍の再編や強化に利用されるおそれがあると思っている。彼らが制圧した土地から出て行かない限りは、どのような真の協議もあり得ないし、あるべきではない」と発言した。

同氏は、その代わりに同盟は「ロシアの再編能力と補充能力を下げる」ことに集中し続けるべきだと指摘した。

そして同氏は、「それはロシアのサプライチェーンを追いかけ、国際サポートを剥奪すること、特に、イランに対するロシアへの無人機供給への断固とした批判を想定するものだ」と発言した。

なお、同日の会合では、ゼレンシキー宇大統領もオンラインで演説を行った。ゼレンシキー氏は、キーウがロシア軍の無人機により攻撃を受けた数時間後に演説し、その際各国首脳に対して、様々な武器の提供を要請した。

写真:ウクライナ大統領府