チェコ大統領、ロシア撤退までウクライナを支持し続けるよう呼びかけ
チェコのゼマン大統領は、軍事支援を含めたウクライナへのさらなる支持を呼びかけ、またロシアはいずれウクライナから撤退せざるを得なくなるとの確信を表明した。
ゼマン・チェコ大統領が恒例のクリスマスのテレビ演説の際に発言した。ウクルインフォルムが伝えた。
ゼマン氏は、ロシアの対ウクライナ侵略を今年の「非常な出来事」と形容した。
また同氏は、自身は以前は常にロシア連邦との個別の経済関係の支持者であったし、それはとりわけ相対的に安価なエネルギー原料の供給があるためだったと認めた。
同時に同氏は、「しかし、経済利益が安全保障上の利益の後ろに来なければならない状況はある。そして、この侵略は世界の安全保障を脅かしており、つまりはチェコの安全保障を脅かしているのだ。そのため、私は、チェコ共和国による戦いを続けるウクライナへの支援を支持するし、遅かれ早かれ自由な国々の圧力がロシアをウクライナ領から撤退させることになると信じている」と発言した。
同氏は、チェコの抱える挑戦として、エネルギー危機やインフレを挙げつつ、その後ろにもロシアがいると指摘した。
なお、今年のクリスマスの演説は、ゼマン大統領が同職で行う最後のものとなる。チェコの大統領選挙は1月13、14日に行われるが、2期大統領を務めたゼマン氏は再出馬できない。
ゼマン氏は、2月24日のロシアによるウクライナ全面侵攻開始以前は、親露政治家とみなされていた人物。