ゼレンシキー宇大統領、宇正教会モスクワ聖庁の聖職者13人のウクライナ国籍を停止=報道
ウクライナのニュースサイト「LB」は、ウクライナのゼレンシキー大統領が、ウクライナ正教会モスクワ聖庁(ロシア正教会系)の聖職者13人のウクライナ国籍を停止する大統領令に署名したと報じた。
LBが関係者の話をもとに報じた。
報道によれば、同大統領令(第898/2022)は個人情報を含むため公開されていないが、関係者によれば、そこには13名のウクライナ正教会モスクワ聖庁の聖職者の名前が載っているという。
掲載されているのは、例えば、トゥリチン・ブラツラウ府主教のヨナファン氏であり、保安庁(SBU)により国家反逆罪容疑を伝達されている人物。同氏は、ロシア国籍証明書を所有していたという。また、ヨナファン氏に近い、トゥリチン教区の神父であるセルヒー氏も掲載されているという。
また、今回のこれらの人物の国籍喪失の決定については国家移民庁にも送付されており、規則に従い、これらの人物は今後国外追放される可能性があるという。
これに先立ち、SBUは、ウクライナ各地のウクライナ正教会モスクワ聖庁の教区にて家宅捜索を実施しており、多くの場所でロシア国籍証明書や親露的な書籍、特に多額の現金などを摘発したと発表していた。
写真:大統領府