スウェーデン首相、ウクライナへの主力戦車提供につき「私たちには欧州共通の責任がある」

スウェーデンのクリステンション首相は11日、同国はEU議長を務める間、ウクライナを支え続け、ウクライナへの政治的、経済的、軍事的支援の提供において、欧州連合(EU)と米国の間の団結を維持していくと発言した。

クリステンション首相がストックホルムでの記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

クリステンション氏は、「スウェーデンの議長としての主要優先課題は、もちろん、ウクライナだ。私たちは、ウクライナをサポートする行動、対露制裁の次元、軍事、政治、人道支援の次元で一致したEUを有している。戦争が始まった時、EUは行動する能力があることを証明した。私たちは、これらの次元でウクライナへのサポートを継続する。なぜなら、ウクライナの勝利は他の欧州の国々にとっても極めて重要な意味を持つからだ。私は、欧州における団結と欧州と米国の団結は、その文脈で最大の資産であり続けると思っている」と発言した。

ウクルインフォルムの特派員が、ゼレンシキー宇大統領が提案している「平和の公式」に対する態度を尋ねると、クリステンション氏は、それはウクライナの主権と領土一体性を回復することを定めた野心的なものだと指摘した。その上で同氏は、スウェーデンはそれを支援し、EUの団結を促進し、米国とその努力の調整を行っていくと発言した。

また、記者から、スウェーデンはウクライナに対して主力戦車レオパルドを提供する用意があるかと尋ねられると、クリステンション氏は、そのような戦車の供給は、調整された決定の結果であるべきだとし、「私は現在具体的には話さない。私たちは、その決定が採択された時に、その問題に戻ることにしよう。私たちには欧州共通の責任があると述べることが大切だ」と発言した。

なお、スウェーデンは、2023年1月1日からEU議長国に就任している。

写真:Jonas Ekströmer/TT