ルブリン・トライアングル3国、ウクライナ提唱の「平和の公式」への支持確認
11日、ウクライナ西部リヴィウを訪問したゼレンシキー宇大統領、ナウセーダ・リトアニア大統領、ドゥダ・ポーランド大統領は、3国からなる「ルブリン・トライアング」首脳会談の結果として、共同宣言を採択した。3首脳は、宣言にて、「平和の公式」グローバルサミットの開催、ロシアに対する特別法廷の設置、ウクライナの欧州連合(EU)・北大西洋条約機構(NATO)加盟展望、ウクライナへの防衛支援の継続への支持を表明した。
ウクライナ大統領府広報室が公表した。
ゼレンシキー氏は、「協議の結果としての共同声明がある。声明には、重要な問題、今日の会合からの重要な政治的、人道的、その他の結論が繁栄されている」と発言したという。
共同宣言では、ウクライナ、リトアニア、ポーランドの長年の歴史的繋がりが確認されており、また3国からなる協力フォーマット「ルブリン・トライアングル」における、ウクライナのEU・NATO完全加盟に向けたウクライナの戦略的方針に関するものをはじめとする、優先的な協力方向性を定めている。
また、リトアニアとポーランドは、ウクライナに対して、軍事、技術、防衛、人道、その他の分野の強力なサポートの提供を継続する意図があることを認めた。
さらに、ゼレンシキー宇大統領がこれまでに提示した和平計画への国際的なサポートを結集するための「平和の方式グローバルサミット」の開催への支持が表明された。
その他、ロシアの対ウクライナ侵略犯罪に関する特別国際法的の設置に関する支持が確認された。
また、宣言では、黒海穀物イニシアティブをウクライナの別の海洋港へも拡大すること、世界の食糧安全保障の強化のために「ウクライナからの穀物」計画を継続することの重要性が指摘されている。
大統領府は、今回の大統領レベルでの共同宣言では、リトアニアとポーランドによるウクライナのEU・NATO完全加盟展望への支持も確認されていると指摘している。
なお、11日、ウクライナ西部のリヴィウにて、ゼレンシキー宇大統領、ナウセーダ・リトアニア大統領、ドゥダ・ポーランド大統領が会談を行った。ポーランドのドゥダ大統領は11日、ポーランドは、国際的な連合が設置されて、その一環で要件が満たされたら、ウクライナへと独製主力戦車「レオパルド2」を提供すると発言。またナウセーダ・リトアニア大統領は、同国はウクライナに防空システムを提供すると発言していた。
写真:大統領府