ブチッチ・セルビア大統領、ロシアによるウクライナ領の領有権主張を否定
セルビアのブチッチ大統領は、プーチン露大統領によるウクライナ領に対する領有権主張を否定する発言を行った。ブチッチ大統領は、ロシア政権に対する友好的態度で知られる人物。
ブチッチ大統領が米ブルームバーグへのインタビュー時に発言した。
ブチッチ氏は、「私たちは最初から、ロシアのウクライナ侵攻を支持することはできないし、支持しないと発言してきた。私たちにとって、クリミアはウクライナであり、ドンバスはウクライナである。そして、そうあり続ける」と発言した。
同氏は、過去数年間、何十回とプーチン露大統領と会談し、彼と通訳なく会話ができるように自身でもロシア語を学んできた人物だが、過去数か月はプーチン氏と話していないと明かした。
ブルームバーグは、セルビアは対露制裁は自国経済を痛めつけるために、同国は制裁には加わっていないとし、ロシアはセルビアに対して天然ガスを市場価格より安く売却していると指摘している。他方で、ブチッチ氏は、ロシアを完全には支持しているわけではないと指摘した。
同氏は、「私たちは、彼らのいくつかの立場については常に喜んでいるわけではない。私たちには、伝統的に良い関係があるが、しかし、それは私たちがクレムリンからやってくる個々の決定1つ1つ、あるいは大半の決定を支持しているということは意味しない」と発言した。
写真:Oliver Bunic/Bloomberg