ウクライナへの7つの改革勧告の履行報告書は今年秋に公開される=欧州委員長

欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員会委員長は2日、欧州委員会は今年の春にウクライナによる7つの勧告の履行状況に関する口頭の状況報告を行い、その後秋に書面での報告が行われると発言した。

キーウを訪問したフォンデアライエン氏がウクライナ政府と欧州委員会の会合後の記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

フォンデアライエン氏は、「ウクライナは(EU加盟)候補国であり、私たちは7つのステップの履行に関して合意した。ウクライナはすでにその7つのステップにて良い進展を示している。もちろん、EU加盟国のために(編集注:ウクライナによるステップ履行の)進展に関する口頭のアップデートが行われる。それは春に行われる。しかし、焦点は、(EU)拡大に関する大型の書面の報告書にある。それは秋になる」と発言した。

これに先立ち、ゼレンシキー大統領は、ゼレンシキー氏は、「今年はウクライナのEU完全加盟の協議開始に向けて、一切の障害が残らなくなる年でなければならない。ウクライナは、自らの作業を行っており、それは行わねばならないし、行う」と発言し、同時に、EUがウクライナへと加盟候補国地位付与時に提示した勧告の中間履行評価が春に行えるようになることへの期待を表明していた。

他方で、ヴァールヘイ欧州委員(欧州近隣政策・拡大交渉担当)は2日、ウクライナ国内改革に関して、同国政府に対し、憲法裁判所、脱オリガルヒ(大富豪)、資金洗浄、民族マイノリティーに関する法律を欧州委員会の勧告に合わせるよう要請していた

なお、2日、欧州委員会のフォンデアライエン委員長と他15名の欧州委員がキーウを訪問している。3日には、第24回EUウクライナ首脳会談が開催される予定。

これに先立ち、昨年6月17日、欧州委員会は、ウクライナとモルドバに対してEU加盟候補国地位を付与することを勧告した。その際、欧州委員会は同時に、今後ウクライナにより行われるべき課題のリスト(勧告リスト)を公開していた