ドイツ政府、プーチン露大統領の「ドイツの戦車がロシアを再び脅かしている」発言に反論

ドイツ政府のヘーベシュトライト報道官は3日、プーチン露大統領によるヴォルゴグラードでの「ドイツの戦車がロシアを再び脅かしている」とする発言につき、正当化できるものではないとの見方を示した。

ヘーベシュトライト氏が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ヘーベシュトライト氏は、「ウラジーミル・プーチン露連邦大統領の言葉に私たちは留意した。ウクライナへの侵攻を正当化しようとするいくつかの比較が聞かれた。(中略)しかし、それは正当化されない。それは侵略戦争だ。だからこそ、ドイツを含む複数の国が戦っているウクライナを強力に支援しているのだ。そして、ロシア大統領は、もちろんそのことを完全にわかっている」と発言した。

同氏はまた、ショルツ独首相は、今後数週間以内にもう一度電話をかけることを予定していると伝え、「首相にとって重要なことは、コンタクトを維持することである」と述べた。またその際、前回の両首脳の電話会談は12月初旬だったと喚起した。

その他、前日、ショルツ氏は、マールブルクの市民との対話の際に、プーチン氏はウクライナ領土を制圧して力による領土拡張をずっと前から計画していたのであり、「NATOの東方拡大の脅威」のような話は、自らの目的を実現するための口実として利用されたものだと発言していた。

これに先立ち、3日、プーチン露大統領はヴォルゴグラードにて、ドイツの戦車がロシアを再び脅かしているなどと発言し、ドイツは戦争に引き込まれる、ロシアには対応手段がある、などと戦車をウクライナに提供する国々を脅迫するような発言を繰り返していた。