モルドバ外務省、露外相からの脅迫発言にコメント
モルドバ外務省は、ラヴロフ露外相による、西側諸国がモルドバに次のウクライナの役割を担わせようとしているなどとする発言に対して、事実と異なると表明した。
モルドバのメディア「ポイント」が報じた。
モルドバ外務省は、「ロシアの外交のトップによる、事実と異なり、ロシア外交のすでに有名な脅迫レトリックの一部である発言を完全に否定する。私たちは、ロシア側に、モルドバ共和国の進む道は、欧州連合(EU)への加盟の道であることを喚起したい。それは国民が支持した国家プロジェクトである。モルドバは、国家としてもモルドバ国民としても、政治的あるいは地政学的メリットとは関係なく、平和、自由、民主主義を求めている。ロシア連邦を含む、世界の全ての国が私たちの民の決定を尊重してくれたら、私たちは感謝する」と伝えた。
また、外務省は、モルドバは、自由世界の一部になるという自らの未来を明確に選択したのだと強調した。
これに先立ち、ラヴロフ露外相は、ロシアの国営メディアに対して、モルドバは西側が新たな反露国家に変えたがっている国の1つだと述べていた。記者から「ロシアの近くの国でウクライナと同じ道を進む可能性があるのはどこか」と質問されるとラヴロフ氏は、「西側はその役割をモルドバ(に担わせること)を検討している」と発言していた。