ゼレンシキー宇大統領、スナク英首相と防衛協力、「平和の公式」実現、ＮＡＴＯ加盟、復興などにつき協議＝大統領府

ウクライナのゼレンシキー大統領は８日、ロンドン訪問時にスナク英首相とウクライナへの防衛支援や戦後復興、「平和の公式」などについて協議を行った。

ウクライナ大統領府広報室が公表した。

発表によれば、ゼレンシキー大統領とスナク首相は防衛協力や二国間関係の諸問題について協議したとあり、具体的にはウクライナの提案する１０項目からなる「平和の公式」、ウクライナのＮＡＴＯ加盟問題、英国の今後の支援、英国のウクライナ戦後復興への参加可能性、その他複数プロジェクトについて話し合われた。

また、ロシアとベラルーシのスポーツ選手の２０２４年パリ・オリンピックへの不参加問題についても協議された。

さらにゼレンシキー氏は、スナク氏に対して、前線の状況とウクライナ軍が特に必要としている装備について報告した。同氏はまた、ロシアの攻勢を止めて、一時的被占領地全域を解放するためにはウクライナが必要とする武器を同盟国から受け取ることが重要だと強調した。

同時に同氏は、英国民とスナク首相に対して、ウクライナへの包括的支援につき謝意を表明した。

ゼレンシキー氏は、英国はウクライナにとって理想的なパートナーであり、友人であるとし、ウクライナ支援における世界のリーダー国の１つだと伝えた。

そして同氏は、「ウクライナの防衛能力強化の努力、全面的侵攻開始後の人道・財政支援の提供、ロシア戦争により家を追われたウクライナ人へのサポートにつき感謝している」と発言した。

これに先立ち、８日、ゼレンシキー大統領は英国訪問を開始した。ゼレンシキー大統領は、スナク英首相と会談する他、英議会で演説を行う予定。英国政府は、スナク英首相は、ウクライナ軍人訓練を海兵や戦闘機パイロットにまで拡大することを伝えると発表している。

写真・動画：大統領府