自由なウクライナなき自由な欧州はもはや想像できない=ゼレンシキー宇大統領

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ウクライナのゼレンシキー大統領は9日、自由な欧州はもはや自由なウクライナ抜きでは想像できないと発言した。

ゼレンシキー大統領が欧州理事会の特別会合での演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「さらなる欧州統合路線は、根源的な安全保障の路線だ。今日、自由な欧州はもはや自由なウクライナなしでは想像できない」と発言した。また同氏は、侵略国ロシアはできるだけ早く敗北を喫さねばならないとも強調した。

さらに同氏は、ロシアの占領する地を含むウクライナ全域への自由と欧州的価値の回帰が迅速で強力であればあるほど、戦後の欧州の平和は理想的で、長続きするものとなると指摘した。

その他同氏は、ウクライナ支援の決定、「欧州のどこにもグレーゾーンはあってはならない。共通の欧州の運命からなぜから排除されて、なぜか危険に置かれている部分があってはならない」との理解につき、欧州の人々に感謝を伝えた。

同氏は、「友よ、私たちはあなた方と共に欧州を守る。1つの願望、自由な欧州を破滅させたいという願望、大陸の専制的支配者でありたいという願望があることを証明した体制から守るのだ。その体制にとっては、私たちとあなたたちの共通の欧州の家は、資源と財産のある空間、領土に過ぎない。それは(ロシアにとって)あたかも、奪って良いもの、支配して良いもの、好きなところを支配し、略奪し、勝手に使って良い場所なのだろう」と発言した。

そして同氏は、ロシアは侵略のための様々な手段を持っており、それはウクライナに対してだけでなく、モルドバやバルト諸国やポーランドなどのロシアの隣国に対しても向けられていることを喚起した。

同氏は、「侵略、人々の意図的な破滅、あるいは人為的に引き起こされた危機、ロシアの航空機の攻撃、ロシアの偽情報の攻撃、ロシアの政治家や工作員、ロシアのダーティーマネー、汚職影響力、政治的・経済的状況の破壊の試み、ミサイル攻撃、サイバー攻撃…多過ぎだとは思わないか?」と発言した。

その他同氏は、EUがロシアの核、ミサイル、無人機の産業や一部のIT分野に対して制裁を発動すべきだと主張した。

なお、ゼレンシキー大統領は9日、ブリュッセルを訪問している。