ウクライナは勝利し、EUとNATOに加盟する=ゼレンシキー宇大統領
ウクライナのゼレンシキー大統領は17日、ロシアの始めた戦争においてウクライナの勝利に代替はないし、ウクライナの欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)への加盟にも代替はないと発言した。
ゼレンシキー大統領が同日ミュンヘン安全保障会議でのオンライン演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちはロシアの攻撃を抑えることができるか。できる。私たちは自分たちの町をロシアのミサイルから守ることができるか。絶対にできる。私たちは、自分の大地を解放することができるか。それには1891の証拠がある。私たちはすでにその数だけの村と町をロシアの占領から解放したのだ。私たちは黒海地域の安全と世界の食料状況を回復することができるか。黒海穀物イニシアティブと人道イニシアティブ『ウクライナからの穀物』がその点を確信させている」と発言した。
同氏はまた、欧州の大半の人々がウクライナのEU加盟を支持しているとし、「私たちはもう候補国の地位を得たし、加盟協議開始の準備をしている。私たちはもう欧州経済と流通とエネルギーの分野で一体である」と指摘した。
さらに同氏は、ウクライナのEUとNATOへの加盟は、ウクライナのロシアとの戦争での勝利同様、代替のないものだと強調した。
そして同氏は、「だから、ロシア侵略の完全排除にも、大地と人々の解放にも代替はあってはならないのだ」とし、なぜなら人々は占領下で実質的に人質となっているからだと述べた。「人々は妥協の対象になり得るだろうか? 否だ」と強調した。
同氏は、ウクライナと欧州を解放しなければならないのだとし、「もしロシアの武器が私たちを撃っているのであれば、それは同時に、私たちの隣人にも向かっているのである」と述べた。
また同氏は、「欧州は妥協の対象となり得るか? 否。私たちはロシアの侵略の潜在力から、あらゆる国際機構と世界経済の全ての分野を解放せねばならない。そうして初めて、平和が私たちの国境から東へと向かうチャンスが生じるからだ。平和は妥協の対象となり得るか? 否。そして、それは堅固な『否』である」と発言した。
ゼレンシキー氏は、旧約聖書の「ダビデとゴリアテ」を比喩に用いつつ、ウクライナのロシア・ゴリアテとの戦いへの支援、武器の供与に謝意を伝えた。
そして、同氏は、「ロシア・ゴリアテはすでに自らの足元の大地を失い始めている。私たちはそれを去年目にしていたし、ゴリアテは今年必ず倒れるし、私たちは、それを一緒に倒すことができる。ダビデがしたようにだ。私たちは、私たちの勝利に代替がないことを確信することができるのだ」と発言した。