ウクライナがモルドバを安全にしている=サンドゥ・モルドバ大統領、露による脅威を説明

モルドバのサンドゥ大統領は18日、ロシアが始めた対ウクライナ戦争がモルドバにリスクをもたらしていると発言した。

サンドゥ大統領がミュンヘン安全保障会議のディスカッション時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

サンドゥ氏は、「ロシアの対ウクライナ戦争は、軍事リスクを含め、私たちの安全保障のあらゆる側面に甚大な影響をもたらしている。(中略)ウクライナは私たちを安全の中に置いている」と発言した。

同氏はまた、過去数か月でモルドバの領空を4つのミサイルが侵害したことが確認されており、ミサイルの破片がモルドバ領に落下しているとし、モルドバは防空システムを必要としていると指摘した。

さらに同氏は、モルドバが北大西洋条約機構(NATO)との協力を強化することが重要だと強調した。

同時に、モルドバが中立地位を断念する時期ではないかと質問されると、サンドゥ氏は、モルドバ国民がその変更を支持していないと発言した。同氏は、「中立は私たちを守ることができない。しかし、今のところ、社会の中に状況を変えることへの十分な支持がない」と指摘した。

その際同氏は、そのような世論はロシアの強力なプロパガンダの影響の結果であるとし、ロシアはモルドバに対して、サイバー攻撃、エネルギーの武器化、合法的に選ばれた政権の転覆を目的として、住民に抗議の機運を駆り立てる試みなどからなる、ハイブリッド戦争を仕掛けていると発言した。同氏は、「プロパガンダは私たちの民主主義にとって大きな挑戦となっている」と指摘した。

その他同氏は、モルドバは自力でロシアの強力なプロパガンダと対抗するのは非常に困難であるため、サイバーセキュリティとプロパガンダとの闘いなどにおいてNATOとの協力に関心があると発言した。