バイデン米大統領、5億ドルの新たな対ウクライナ軍事支援発表

キーウを訪問したバイデン米大統領は20日、総額5億米ドル相当の対ウクライナ軍事支援を発表した。支援は、高機動ロケットシステム「ハイマース」や対戦車ミサイルシステム「ジェベリン」などの弾薬からなる。

バイデン米大統領がゼレンシキー宇大統領とのキーウ市内での共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

バイデン氏は、「私たちは、同盟国とともにすでに(ウクライナに)700両の戦車、数千台の軍用車、1000の火砲システム、200万以上の火砲弾薬」などの武器の提供にコミットしたと述べ、さらに「そして、それは、私が今日、明日に発表する5億ドル(の支援)は含んでいないものだ」と発言した。

同氏はまた、新たな軍事支援には、とりわけハイマースやジャベリンの弾薬、さらなる機材が含まれていると伝えた。

その他同氏は、今週末に米国はロシアによる制裁回避を支援する中国の個人と企業に対する追加制裁を発表すると発言した。

また同氏は、ウクライナが戦争で失っている資金と犠牲者は甚大だとし、米国民はこの残虐な戦争で身近な人を失った人々と気持ちの上で共にあると伝えた。

加えて同氏は、「私たちは、あなた方の前に非常に困難な日々、週、年があることを知っている。しかし、ウクライナを地表から消し去るのがロシアの目的だ。プーチンの侵略戦争は敗北を喫しており、ロシア軍はもう侵略開始後に制圧した多くの領土を失った」と発言した。

同氏は、多くのロシア国民がロシア領を離れたことを喚起し、それは自国の未来が見えず、ロシア経済が弱まり続けていくからだと指摘した。

そして同氏は、「プーチンは、ウクライナが弱いと思っていたし、西側が分裂していると思っていた。しかし、彼は間違っていたのだ」と強調した。

同氏はさらに、ゼレンシキー氏に対して、ウクライナは米国を頼って良いし、NATOもウクライナの側で団結し続けていくと伝えた。

そして同氏は、「私たちは、必要な限りずっとあなた方の側に居続ける」と強調した。

写真:大統領府