「クリミアは自由になる」 2月26日はクリミア占領への抵抗の日
ウクライナでは2月26日は、「クリミア占領抵抗の日」に定められている。
これは、9年前の2014年2月26日にウクライナ南部クリミアにてロシアの工作員グループによるクリミア占領の試みが始まり、これに対して、先住民のクリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」の呼びかけを受けて、数千人のクリミア・タタール人やウクライナ人や他の民族の人々が抗議運動に参加し、ロシアの占領への抵抗を始めたことを記念して制定された日である。
ゼレンシキー宇大統領は同日、ツイッター・アカウントに、「9年前、ロシアの侵略はクリミアから始まった。私たちは、クリミアを取り戻して、平和を回復する。それは私たちの大地だ。私たちの人々だ。私たちの歴史だ。私たちは、ウクライナのあらゆる場所にウクライナの国旗を取り戻す」と伝えた。また、同氏は、最後にクリミア・タタール語で「クリミアは自由になる!(Qırım serbest olacaq!)」と書き込んだ。
イェルマーク大統領府長官は同日、テレグラム・チャンネルにて、「クリミア自治共和国とセヴァストーポリ市の占領抵抗の日に、私は、私たちが必ず取り戻し、必ず戻ると言いたい」と書き込んだ。
ルビネツ・ウクライナ最高会議(国会)人権問題全権は、テレグラム・チャンネルにて、2014年2月26日から、すでに9年間、ロシアのクリミア占領への抵抗は続いているのだと指摘し、ロシア占領政権は180人の住民を政治囚を拘束しており、その内の大半は先住民のクリミア・タタール人であると喚起した。
クリミア自治共和国ウクライナ大統領代表部は、テレグラム・チャンネルにて、「ロシアは、(2014年)2月26日、クリミア議会前に数千人の活動家がやってくることは間違いなく予期していなかった。ウクライナ国旗とクリミア・タタール民族旗を見ることを予期していなかったし、ウクライナ国民のあれほどの抵抗の力は予見していなかった。そのため、ロシアは、正規軍をウクライナ半島に投入するというお馴染みのテロ手段を使わざるをえなくなったのだ」と書き込んだ。