ロシアにモルドバでエスカレーションを起こすリソースはない=モルドバ首相
モルドバのレチャン首相は、ロシアには現在モルドバでエスカレーションを起こすのに十分なリソースはなく、侵攻もできないと発言した。
モルドバのニュースサイト「ニュースメーカー」が報じた。
レチャン首相は、モルドバの情勢は引き続き安定しており、(編集注:ロシアが占領する)トランスニストリア地域も平和と安全の維持を望んでいると発言した。
またレチャン氏は、「ロシアにはエスカレーションのためのリソースは足りない。また、ロシアが軍事手段でモルドバに侵攻できないこともまた明らかだ。他方で、モルドバには、トランスニストリアにおけるあり得るエスカレーションに対処するだけの潜在力が十分にある。トランスニストリア地域は、私たち同様、平和と安定を望んでいる。ロシアは、多くのプロパガンダ、偽情報、一定の好戦的ナラティブの推進といったハイブリッド戦争を展開している。しかし、彼らが成功しないことを私は確信している。これら全てのことは、現実の状態というよりはむしろ、情報戦である」と発言した。
同氏はまた、ウクライナの防空システムはモルドバのことも防衛しているとも発言した。
これに先立ち、1日、ロシアのザハロヴァ外務報道官が、ウクライナがモルドバのトランスニストリア地域の近くで「放射性物質を利用した」挑発行為を準備していると発言していた。
ウクライナ政府もモルドバ政府もロシアの声明を偽情報や嘘だとして、否定している。